【お題箱】地下闘技場での自分同士の激しいキャットファイトというお題
どうも、karimiのお題箱。
オーナーのkarimiです。
今回のお題は「地下闘技場での自分同士の激しいキャットファイト。シーソー展開だと嬉しいです。」というお題でした。
前回のお題は「アイドルマスターシンデレラガールズで新田美波同士のキスバトル」というお題でした。
パッとヴィジュアルイメージで沸いた女の子がAV女優の向井藍さん似の子でした。
こんな感じの子です。因みに本作はアタッカーズで向井藍さんが主演の作品でストーリー性が素晴らしく高い作品です。本SSを見る前にイメージングして頂ければ幸いです。
ストーリーは今から考えるので互換性は無いです。多分。
それでは、karimiのお題箱。今夜はどんなストーリーが作られるのか、僕自身も楽しみです。
四方を分厚いガラスで囲まれた四角いリングの中では二人の女が取っ組み合いをしていた。年は10代半ばと20代半ばくらいだろうか、二人とも取っ組み合いで髪はボサボサに服はところどころが継ぎはぎのように千切れていた。
「おいおい、しっかり掴めよぉー」
「あぁ、もうアナタに幾ら賭けていると思っているの」
品性の無い下品な野次がガラスの向こう側から飛んでくる。声の主たちは皆一様に顔が見えないよう仮面をつけているが、身なりはハイブランドで包まれている。
ガラスの向こう側からの声は彼女たちには届かないが、熱気は伝わる。その熱気を受けてお互いに相手への攻撃が激しくなる。少女が相手の頬を引っ掻くと、相手の頬の爪痕から赤い血がじんわりと滲んでくる。
「痛いわね!なにすんのよクソガキが!」
女は少女の髪の毛を掴むと四角いリングが丸く見えるように少女を振り回す。振り回された少女も抵抗するように髪の毛を掴み返すが、力の差が有るのかスグにまた相手の女に振り回されてしまう。
少女がリングの中で円を描くように振り回されるたびに髪の毛が数本リングに落ちる。痛みで頭がおかしくなりそうで、すぐにでも相手の髪の毛を離したいくらいだが離してしまったら目の前の女に暴力を振るわれるのは分かり切っているのだろう、なにがなんでも離そうとしない。
「オオィ!しっかりと抵抗しろよ!」
中年男性のドスの利いた声が鏡に向かって飛んでいく。
聞こえないはずのその声に反応してか、彼女たち戦いが加速していく。
モニター越しに女たちの戦いを見ていると、手と足が震えてくる。もうすぐ自分も同じ事をするのだと思うと頭の中は恐怖心でいっぱいになる。私自身が借金をした訳ではない。実の親がしていた借金を私に肩代わりさせて、本人たちはどこかに行ってしまった。そんな親がいていいのだろうか?
私はギュッと手のひらが痛くなるほど握りしめる。
自分の境遇を憎んだ。あんな親の元に生まれた自分に対しても腹が立った。
世の中には神様なんていない、私の人生はずっとそうだった。
恋人が出来ても、その人は何人もの女と付き合っていた。
ショックで寝込んでいた時に励ますためにやってきた友人には無理やり犯された。
無理矢理犯された記憶を思い出したくないから、一時的に大っ嫌いな実家に帰った。高校を卒業してすぐに就職して以来5年は帰っていなかったが、帰ったとたんに実の親から莫大な額の借金を背負わされた。
そして、両親から借金を背負わされてスグに黒服の男たちに連れ去られた。
あっという間だった。考える間も問答する間もなく連れ去られた。連れ去られた先は殺気と興奮が入り混じる地下闘技場。
身なりのいい金持ちどもが、鬱憤を晴らすために作られたようなどうしよもない位に欲望が詰まった肉欲のスタジアム。各自がそれぞれ自分好みの女や男を自分の周りにはべらかせて、色を満たす。まるでローマのコロッセオのような雰囲気を持っている円状のこの施設には、至る所に食べ物を売っている出店のような物がある。全てが精力を強めるような食品ばかりだ。
ココに連れて来られた時は精の匂いでクラっとしたところだ。
肉欲にまみれた闘技場から地鳴りのような歓声が聞こえる。戦いの決着がついたようだ。モニターを見ると、10代の少女が泣きながら自分の前に立っている女に許しを請いている。
少女の髪の毛はボサボサで着ていた服はほとんどなくなっていて全裸と言ってもいいほどだ。そんな彼女の言葉をまるで聞こえないようにガラスで分け隔てられたリングの中に次々と男たちが入ってくる。
直感で分かった、これから彼女は慰め物になるのだ。肉欲に塗れた下劣で品性も無く、ただただ自分の欲望を満たすためにココに来ている金持ち達に。彼女が必死に抵抗している映像が流れると同時に私にあてがわれた部屋のドアがノックされる。部屋はまるでテレビで見る芸能人の楽屋みたいな形で殺風景な部屋だ。その部屋に黒服を着た男が来る。
「モニターで見たと思うが、試合が終わった。次はお前の番だ」
それだけ言うと男は顎を部屋の外に出ろといった感じで動かす。正直その行為に苛立ちを覚えたが、男のがっちりした筋肉を見て抵抗する気力もない。それにもうすぐ自分も戦わなくてはならない、自分の借金を賭けて戦うのだ、勝てば相手が自分の借金を肩代わりするという。法的にそんなことが可能なのかは分からないが、私に選択肢は無い。
戦うしかないのだ。
黒服と一緒に階段を登ると、エレベーターの天井に着いてある脱出口のようなドアを開けて私に登る様に指示する。抵抗する気もない私は、指示にドアから出るとリングの上に出た。黒服は私がリングに上がったことを確認するとドアを閉めて鍵をする。ガチャンと私がもう逃げる事は出来ないと告げる金属音がした。
これでココから逃げる事は出来ない、腹が決まったのか私は思っていたより落ち着いてた。もしかしたらそれは、ほとんど音のしないこのリングの造りにも理由があるのかもしれない。リングの周りを見ると品性の無い金持ちたちの好奇の目が刺さる。先程の戦いとは違った目だ。これから珍しいものが見れるぞと言わんばかりに下品な顔をしている。
自分の居る位置の反対側から階段を登る音が聞こえる。
対戦相手が昇ってきているのだ。どんな人間が私と人生を賭けて戦うのか少しだけ興味があった。私と同じ額の借金を持っている女とだけは聞かされていたが、どのような境遇なのか、どんな姿をしているのか、それだけはほんの少しだけ興味があった。
ガチャリと鍵が開く音がして、ドアが開くと徐々に相手の姿が見えてくる。
髪の毛は私と同じで黒髪のショートカットだ。
着ている服も私と同じブランドのTシャツだ。
格安で買えるブランドだからだろう、同じ物を着ている女性には街中で何度もあったことがある。
ズボンも私と同じ黒のスキニーズボンだ。これも格安で買えるブランドだ。
まさかココまで被るとは……。こういった形で会わなかったら友人にでもなれたかもしれない。
彼女は私に向けて背を向けて黒服の男と喋っている。
ココまで趣味が同じ彼女はどういった顔をしているのだろうか、借金よりも私の興味はそっちへ行った。私より可愛かったらちょっと嫌だなとさえ思ってしまったのは女のサガなのだろうか?
黒服と話し終わった彼女がコチラを振り向くと私たちはお互いの顔を見て驚いた。
目の前にはまるで鏡写しのように自分とそっくりの顔をした女がいた。
ほくろの位置。
髪の分け方。
すべが自分と同じであった。
「あ、あなた名前は……」
「あ、あなたこそ名前は……」
お互いに自分の名前を相手に告げる。
自分と同じ声が全く同じ音で重なる。
一瞬眩暈がする。
部屋の中にアナウンスが鳴る。
「さぁお客様、賭けましょう。このカードは面白いですよ。どちらかが先程生まれたばかりの彼女なのです。親に金の為に売られ、自分の彼氏にも騙された彼女は自分の人生を賭けて戦います。それでは皆さん準備は良いですか!?バトルスタート」
耳をつんざくようなアナウンスが二人の鏡張りのリングに響き渡る。
このアナウンスを受けて会場中が湧いているのが鏡の振動から分かる。恐怖からなのか分からないが目の前の自分と目が合う。彼女も何かに恐れているような顔で私を見ている。
戦わなくてはどうなるか分からない。
この状況で負けたら、あの少女と同じ目に合うのだろうか?
もし負けたら、あの借金を一生背負わなくてはならない。
色々な考えが一瞬で頭を支配する。
私が悪いの?
彼氏に騙された?え、なにそれ?
なんで、私がこんな目に合わなくちゃいけないの?
自分の体を廻る血流の温度が上がっていく、目の前には不幸な自分の顔がある。
お前のせいで……。
お前のせいで……。
おまえのせいで!!
気付いたら私は目の前の彼女に向かって飛びかかっていた、今までの人生で出した事ない位大きな声を出して。目の前の彼女もこれから人を殺すかのような顔をして私に向かって飛びかかってくる。
彼女の耳に爪が引っかかる。そのままかきむしる様に千切ると、彼女の耳から赤い色の液体が地面に勢いよくまき散らされると、私の爪も赤に染まる。それと同時に私の右耳に激痛が走る。
耳からドクンドクンと脈が動いてどんどんと熱と痛みが増していく。
「真似してるんじゃないわよ」
彼女に飛びかかって膝蹴りをする。陸上で走り幅跳びをしていたから跳躍力には自信があった、彼女の顔に私の膝が埋まると鼻と耳から放物線を描くように血が飛び出す。
そのまま上にのってマウントを取ろうとしたが、彼女の右足が勢いよく私の腹に刺さる。鈍い痛みがお腹を支配して、痛みに耐えられなかった私はお腹を押さえるように膝をつくと、顔に鉄がぶつかる様な衝撃が走る。脳に鉄の味が広がる中で、相手の丸い膝が戻っていくのが見えた。今度は私の偽者が私の上に乗って拳を振り下ろしてくる。
顔を狙っていたのだろうが、照準を外して左右の肩に拳が振り落とされる。
「イッテーんだよ!このブスが!」
相手の胸に向かって思いっきり爪を引っ掛ける。彼女は私に向かって拳を振り下ろすのを止めて、両手で私の手を引き離そうとする。意識が胸にいったときに足の拘束が緩んだのが瞬間的に分かり、体を右にぐるんと回す。上に乗っていた彼女はリングに向かって頭から叩きつけられる。
二人の女はリング上で横になって並ぶ体制になった。爪を立てられていた女がお返しとばかりに偽者に対して爪を立てる。互いに眼前の女の胸に対して爪を立てあう。胸からはじんわりと血が出ている。痛みに耐えかねた彼女たちは互いの肩に噛みついて痛みを紛らわす。噛みついた痛みで両手が胸から離れると、今度はその手で噛みついているお互いの顔を叩き合う。
拳とビンタで何度も顔を叩きまくる。根競べのような叩き合いが1分近く続くと、二人は痛みに耐えかねて顔を離してしまう。肩には噛みついた跡が残る。
決定打にかけた二人は、相手の首元に手を伸ばして息の根を止めるように首を絞め合う。力を込めれば込めるほど目の前の自分はダラダラとだらしなく涎を垂らしていく。
次第に意識がなくなり……。
あたりは真っ暗になり。
私は……。
彼女は……。
「ああっと、素晴らしいですね。われわれの研究はココまできたのです。スポンサーの皆さまご支援ありがとうございます。今後も私共の闘技場へご支援よろしくお願いします」
そのアナウンスで私は目を覚ました。
いや、私たちは目を覚ました。
目の前には知らない男達が下品な顔と、股間を固くして笑っている。
「おい、好きにしていいんだよな!」
「ええ、どうぞ」
「どんだけ乱暴にしても良いんだよな?」
「ええ。変わりはいくらでもいるので」
変わり?
なんだそれは?
男が私の上にのしかかって固く臭いペニスを私の顔の上に近づける。
「おら、舐めろ」
私の唇に無理矢理押し付ける。
彼氏以外のオスの匂い、性の匂いに頭がクラクラする。
自分の耳を触る、血の感触は無い。
肩を触る、歯形が無い。
私が横を見ると、私と私の体が横になっていた。
彼女たちは口元から泡を吹きだしている状態で横たわっていた。
「おら、まがい物。さっさと舐めろよ」
口内にペニスが入ってくる、抵抗する事ができない。歯を立てる事も出来ない。
「可哀想にね。親に捨てられ、自分同士で殺し合って、この記憶も殺しても残るかな?楽しませてから確認させてもらうぜ」
ああ。
あああ、あああ。
私の人生は、私の生はまがい物だったのか?
この性に乱れた男たちを慰さめる為に私は生まれてきたのだろうか?
気付いたら、男たちの姿は無く。
気付いたら、私は何もないただ広い部屋に横たわっていた。
部屋には私に似た私が何人もいた。
ああ。
あああ、あああ。
私の人生は私の物ではなかったのだ。
培養液に浸けられたオリジナルの私を見て思った。彼女だけでも幸せになってほしい。私たちまがい物が消えても彼女のだけはいつか、いつか……。
私という物をもって生きていって欲しい。
ココまでやで。
いやいや、許してくれ。
凄い時間がかかった上にこのクオリティ。
地道に力をつけていくから、応援していって欲しい。
応援できそうであれば、ブログのアクセスや拡散とかお願いします。
それに見合ったレベルまで自分の力を高められるように、頑張っていきます。
それでは、またお会いしましょう。
今回のパケ写的な作品はコチラです。
AVとしてのストーリー。シコリティの高さどれも素晴らしい作品です。
向井藍の演技力の高さが素晴らしいです。
オーナーのkarimiです。
今回のお題は「地下闘技場での自分同士の激しいキャットファイト。シーソー展開だと嬉しいです。」というお題でした。
前回のお題は「アイドルマスターシンデレラガールズで新田美波同士のキスバトル」というお題でした。
パッとヴィジュアルイメージで沸いた女の子がAV女優の向井藍さん似の子でした。
こんな感じの子です。因みに本作はアタッカーズで向井藍さんが主演の作品でストーリー性が素晴らしく高い作品です。本SSを見る前にイメージングして頂ければ幸いです。
ストーリーは今から考えるので互換性は無いです。多分。
それでは、karimiのお題箱。今夜はどんなストーリーが作られるのか、僕自身も楽しみです。
四方を分厚いガラスで囲まれた四角いリングの中では二人の女が取っ組み合いをしていた。年は10代半ばと20代半ばくらいだろうか、二人とも取っ組み合いで髪はボサボサに服はところどころが継ぎはぎのように千切れていた。
「おいおい、しっかり掴めよぉー」
「あぁ、もうアナタに幾ら賭けていると思っているの」
品性の無い下品な野次がガラスの向こう側から飛んでくる。声の主たちは皆一様に顔が見えないよう仮面をつけているが、身なりはハイブランドで包まれている。
ガラスの向こう側からの声は彼女たちには届かないが、熱気は伝わる。その熱気を受けてお互いに相手への攻撃が激しくなる。少女が相手の頬を引っ掻くと、相手の頬の爪痕から赤い血がじんわりと滲んでくる。
「痛いわね!なにすんのよクソガキが!」
女は少女の髪の毛を掴むと四角いリングが丸く見えるように少女を振り回す。振り回された少女も抵抗するように髪の毛を掴み返すが、力の差が有るのかスグにまた相手の女に振り回されてしまう。
少女がリングの中で円を描くように振り回されるたびに髪の毛が数本リングに落ちる。痛みで頭がおかしくなりそうで、すぐにでも相手の髪の毛を離したいくらいだが離してしまったら目の前の女に暴力を振るわれるのは分かり切っているのだろう、なにがなんでも離そうとしない。
「オオィ!しっかりと抵抗しろよ!」
中年男性のドスの利いた声が鏡に向かって飛んでいく。
聞こえないはずのその声に反応してか、彼女たち戦いが加速していく。
モニター越しに女たちの戦いを見ていると、手と足が震えてくる。もうすぐ自分も同じ事をするのだと思うと頭の中は恐怖心でいっぱいになる。私自身が借金をした訳ではない。実の親がしていた借金を私に肩代わりさせて、本人たちはどこかに行ってしまった。そんな親がいていいのだろうか?
私はギュッと手のひらが痛くなるほど握りしめる。
自分の境遇を憎んだ。あんな親の元に生まれた自分に対しても腹が立った。
世の中には神様なんていない、私の人生はずっとそうだった。
恋人が出来ても、その人は何人もの女と付き合っていた。
ショックで寝込んでいた時に励ますためにやってきた友人には無理やり犯された。
無理矢理犯された記憶を思い出したくないから、一時的に大っ嫌いな実家に帰った。高校を卒業してすぐに就職して以来5年は帰っていなかったが、帰ったとたんに実の親から莫大な額の借金を背負わされた。
そして、両親から借金を背負わされてスグに黒服の男たちに連れ去られた。
あっという間だった。考える間も問答する間もなく連れ去られた。連れ去られた先は殺気と興奮が入り混じる地下闘技場。
身なりのいい金持ちどもが、鬱憤を晴らすために作られたようなどうしよもない位に欲望が詰まった肉欲のスタジアム。各自がそれぞれ自分好みの女や男を自分の周りにはべらかせて、色を満たす。まるでローマのコロッセオのような雰囲気を持っている円状のこの施設には、至る所に食べ物を売っている出店のような物がある。全てが精力を強めるような食品ばかりだ。
ココに連れて来られた時は精の匂いでクラっとしたところだ。
肉欲にまみれた闘技場から地鳴りのような歓声が聞こえる。戦いの決着がついたようだ。モニターを見ると、10代の少女が泣きながら自分の前に立っている女に許しを請いている。
少女の髪の毛はボサボサで着ていた服はほとんどなくなっていて全裸と言ってもいいほどだ。そんな彼女の言葉をまるで聞こえないようにガラスで分け隔てられたリングの中に次々と男たちが入ってくる。
直感で分かった、これから彼女は慰め物になるのだ。肉欲に塗れた下劣で品性も無く、ただただ自分の欲望を満たすためにココに来ている金持ち達に。彼女が必死に抵抗している映像が流れると同時に私にあてがわれた部屋のドアがノックされる。部屋はまるでテレビで見る芸能人の楽屋みたいな形で殺風景な部屋だ。その部屋に黒服を着た男が来る。
「モニターで見たと思うが、試合が終わった。次はお前の番だ」
それだけ言うと男は顎を部屋の外に出ろといった感じで動かす。正直その行為に苛立ちを覚えたが、男のがっちりした筋肉を見て抵抗する気力もない。それにもうすぐ自分も戦わなくてはならない、自分の借金を賭けて戦うのだ、勝てば相手が自分の借金を肩代わりするという。法的にそんなことが可能なのかは分からないが、私に選択肢は無い。
戦うしかないのだ。
黒服と一緒に階段を登ると、エレベーターの天井に着いてある脱出口のようなドアを開けて私に登る様に指示する。抵抗する気もない私は、指示にドアから出るとリングの上に出た。黒服は私がリングに上がったことを確認するとドアを閉めて鍵をする。ガチャンと私がもう逃げる事は出来ないと告げる金属音がした。
これでココから逃げる事は出来ない、腹が決まったのか私は思っていたより落ち着いてた。もしかしたらそれは、ほとんど音のしないこのリングの造りにも理由があるのかもしれない。リングの周りを見ると品性の無い金持ちたちの好奇の目が刺さる。先程の戦いとは違った目だ。これから珍しいものが見れるぞと言わんばかりに下品な顔をしている。
自分の居る位置の反対側から階段を登る音が聞こえる。
対戦相手が昇ってきているのだ。どんな人間が私と人生を賭けて戦うのか少しだけ興味があった。私と同じ額の借金を持っている女とだけは聞かされていたが、どのような境遇なのか、どんな姿をしているのか、それだけはほんの少しだけ興味があった。
ガチャリと鍵が開く音がして、ドアが開くと徐々に相手の姿が見えてくる。
髪の毛は私と同じで黒髪のショートカットだ。
着ている服も私と同じブランドのTシャツだ。
格安で買えるブランドだからだろう、同じ物を着ている女性には街中で何度もあったことがある。
ズボンも私と同じ黒のスキニーズボンだ。これも格安で買えるブランドだ。
まさかココまで被るとは……。こういった形で会わなかったら友人にでもなれたかもしれない。
彼女は私に向けて背を向けて黒服の男と喋っている。
ココまで趣味が同じ彼女はどういった顔をしているのだろうか、借金よりも私の興味はそっちへ行った。私より可愛かったらちょっと嫌だなとさえ思ってしまったのは女のサガなのだろうか?
黒服と話し終わった彼女がコチラを振り向くと私たちはお互いの顔を見て驚いた。
目の前にはまるで鏡写しのように自分とそっくりの顔をした女がいた。
ほくろの位置。
髪の分け方。
すべが自分と同じであった。
「あ、あなた名前は……」
「あ、あなたこそ名前は……」
お互いに自分の名前を相手に告げる。
自分と同じ声が全く同じ音で重なる。
一瞬眩暈がする。
部屋の中にアナウンスが鳴る。
「さぁお客様、賭けましょう。このカードは面白いですよ。どちらかが先程生まれたばかりの彼女なのです。親に金の為に売られ、自分の彼氏にも騙された彼女は自分の人生を賭けて戦います。それでは皆さん準備は良いですか!?バトルスタート」
耳をつんざくようなアナウンスが二人の鏡張りのリングに響き渡る。
このアナウンスを受けて会場中が湧いているのが鏡の振動から分かる。恐怖からなのか分からないが目の前の自分と目が合う。彼女も何かに恐れているような顔で私を見ている。
戦わなくてはどうなるか分からない。
この状況で負けたら、あの少女と同じ目に合うのだろうか?
もし負けたら、あの借金を一生背負わなくてはならない。
色々な考えが一瞬で頭を支配する。
私が悪いの?
彼氏に騙された?え、なにそれ?
なんで、私がこんな目に合わなくちゃいけないの?
自分の体を廻る血流の温度が上がっていく、目の前には不幸な自分の顔がある。
お前のせいで……。
お前のせいで……。
おまえのせいで!!
気付いたら私は目の前の彼女に向かって飛びかかっていた、今までの人生で出した事ない位大きな声を出して。目の前の彼女もこれから人を殺すかのような顔をして私に向かって飛びかかってくる。
彼女の耳に爪が引っかかる。そのままかきむしる様に千切ると、彼女の耳から赤い色の液体が地面に勢いよくまき散らされると、私の爪も赤に染まる。それと同時に私の右耳に激痛が走る。
耳からドクンドクンと脈が動いてどんどんと熱と痛みが増していく。
「真似してるんじゃないわよ」
彼女に飛びかかって膝蹴りをする。陸上で走り幅跳びをしていたから跳躍力には自信があった、彼女の顔に私の膝が埋まると鼻と耳から放物線を描くように血が飛び出す。
そのまま上にのってマウントを取ろうとしたが、彼女の右足が勢いよく私の腹に刺さる。鈍い痛みがお腹を支配して、痛みに耐えられなかった私はお腹を押さえるように膝をつくと、顔に鉄がぶつかる様な衝撃が走る。脳に鉄の味が広がる中で、相手の丸い膝が戻っていくのが見えた。今度は私の偽者が私の上に乗って拳を振り下ろしてくる。
顔を狙っていたのだろうが、照準を外して左右の肩に拳が振り落とされる。
「イッテーんだよ!このブスが!」
相手の胸に向かって思いっきり爪を引っ掛ける。彼女は私に向かって拳を振り下ろすのを止めて、両手で私の手を引き離そうとする。意識が胸にいったときに足の拘束が緩んだのが瞬間的に分かり、体を右にぐるんと回す。上に乗っていた彼女はリングに向かって頭から叩きつけられる。
二人の女はリング上で横になって並ぶ体制になった。爪を立てられていた女がお返しとばかりに偽者に対して爪を立てる。互いに眼前の女の胸に対して爪を立てあう。胸からはじんわりと血が出ている。痛みに耐えかねた彼女たちは互いの肩に噛みついて痛みを紛らわす。噛みついた痛みで両手が胸から離れると、今度はその手で噛みついているお互いの顔を叩き合う。
拳とビンタで何度も顔を叩きまくる。根競べのような叩き合いが1分近く続くと、二人は痛みに耐えかねて顔を離してしまう。肩には噛みついた跡が残る。
決定打にかけた二人は、相手の首元に手を伸ばして息の根を止めるように首を絞め合う。力を込めれば込めるほど目の前の自分はダラダラとだらしなく涎を垂らしていく。
次第に意識がなくなり……。
あたりは真っ暗になり。
私は……。
彼女は……。
「ああっと、素晴らしいですね。われわれの研究はココまできたのです。スポンサーの皆さまご支援ありがとうございます。今後も私共の闘技場へご支援よろしくお願いします」
そのアナウンスで私は目を覚ました。
いや、私たちは目を覚ました。
目の前には知らない男達が下品な顔と、股間を固くして笑っている。
「おい、好きにしていいんだよな!」
「ええ、どうぞ」
「どんだけ乱暴にしても良いんだよな?」
「ええ。変わりはいくらでもいるので」
変わり?
なんだそれは?
男が私の上にのしかかって固く臭いペニスを私の顔の上に近づける。
「おら、舐めろ」
私の唇に無理矢理押し付ける。
彼氏以外のオスの匂い、性の匂いに頭がクラクラする。
自分の耳を触る、血の感触は無い。
肩を触る、歯形が無い。
私が横を見ると、私と私の体が横になっていた。
彼女たちは口元から泡を吹きだしている状態で横たわっていた。
「おら、まがい物。さっさと舐めろよ」
口内にペニスが入ってくる、抵抗する事ができない。歯を立てる事も出来ない。
「可哀想にね。親に捨てられ、自分同士で殺し合って、この記憶も殺しても残るかな?楽しませてから確認させてもらうぜ」
ああ。
あああ、あああ。
私の人生は、私の生はまがい物だったのか?
この性に乱れた男たちを慰さめる為に私は生まれてきたのだろうか?
気付いたら、男たちの姿は無く。
気付いたら、私は何もないただ広い部屋に横たわっていた。
部屋には私に似た私が何人もいた。
ああ。
あああ、あああ。
私の人生は私の物ではなかったのだ。
培養液に浸けられたオリジナルの私を見て思った。彼女だけでも幸せになってほしい。私たちまがい物が消えても彼女のだけはいつか、いつか……。
私という物をもって生きていって欲しい。
ココまでやで。
いやいや、許してくれ。
凄い時間がかかった上にこのクオリティ。
地道に力をつけていくから、応援していって欲しい。
応援できそうであれば、ブログのアクセスや拡散とかお願いします。
それに見合ったレベルまで自分の力を高められるように、頑張っていきます。
それでは、またお会いしましょう。
今回のパケ写的な作品はコチラです。
AVとしてのストーリー。シコリティの高さどれも素晴らしい作品です。
向井藍の演技力の高さが素晴らしいです。
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テーマ : 二次元総合 漫画・エロゲー・小説・エロアニメなど
ジャンル : アダルト