おじさんは僕に色んな事を教えてくれた。
「おじさんが僕に教えてくれたこと」
と書かれたノートを手に取る。おじさんの事が大好きだった僕はおじさんに教わったことを忘れないように毎日ノートに書いていたんだ。当時の事を思い出すと自然に笑みがこぼれる。
手垢だらけの日記帳。
おじさんが死んで1か月が経った。
叔父さんが親父や母さんたちからはあまり好かれていなかったのを覚えている。当時子供だった僕には分からなかったけど、大人になった今なら分かる。自分の子供に近づけたくなかったのだろう、叔父さんにはそういった怖さも有った。
母さんは叔父さんの事を「きけんしそうとか、あぶない人って呼んでいた」小さかった頃の僕には意味が分からなかったけどある程度年を重ねた時には意味が分かった。そのころには叔父さんと会う機会は少なくなっていた。叔父さんは呼ばれて戦いに行っただけなのに、自分の意志で戦地に行ったわけでもないのに戻ってきたら自分の家族からも罵倒されたし追い出されたという話を叔父さんの奥さんからよく聞かされていた。
親父が言うには戦争が叔父さんを変えたって言っていた。
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