僕とおじさん 叔父さんとの思いで
「おじさんが僕に教えてくれたこと」
と書かれたノートを手に取る。おじさんの事が大好きだった僕はおじさんに教わったことを忘れないように毎日ノートに書いていたんだ。当時の事を思い出すと自然に笑みがこぼれる。
手垢だらけの日記帳。
おじさんが死んで1か月が経った。
叔父さんが親父や母さんたちからはあまり好かれていなかったのを覚えている。当時子供だった僕には分からなかったけど、大人になった今なら分かる。自分の子供に近づけたくなかったのだろう、叔父さんにはそういった怖さも有った。
母さんは叔父さんの事を「きけんしそうとか、あぶない人って呼んでいた」小さかった頃の僕には意味が分からなかったけどある程度年を重ねた時には意味が分かった。そのころには叔父さんと会う機会は少なくなっていた。叔父さんは呼ばれて戦いに行っただけなのに、自分の意志で戦地に行ったわけでもないのに戻ってきたら自分の家族からも罵倒されたし追い出されたという話を叔父さんの奥さんからよく聞かされていた。
親父が言うには戦争が叔父さんを変えたって言っていた。
当時は戦いに行かないと「非レズバトル民」と言われていたらしい、それも教科書や漫画で知る前に叔父さんの友達が教えてくれた。たまに近所の人が叔父さんの家にきてお酒を飲んでいた。その中には腕がない人や耳がない人、目に黒い眼帯をつけた人も居た。皆、思い出話に華を咲かせていた。「あの頃は良かった」とか「アイツがあそこで~」とか詳しい内容は覚えていないが皆幸せそうに話をしていた。
「ヒデ、お前の叔父さんはなお前の親父さんやお母さんが言うような人間じゃない、俺たちに真実を教えてくれた人なんだ」歯と歯の間に隙間があるデクさんが僕の肩に手を回しながら言う。デクさんは叔父さんの事を尊敬していてよく僕に「ふたなりバトルファック」について話をしてくれた。
親父は僕がデクさんと遊んでいると「あんな奴とは付き合うな」と言う。小さなころの僕には分からなかったが親父がデクさんを嫌っていた理由は今ならわかるが、当時はそんなことを言う親父の事があまり好きじゃなかった。
叔父さんにそのことを言うと「タカシはなぁ、いやお前の親父は叔父さんやデクみたいな偏った考えの人は嫌いだからなぁ。でも、それはお前の親父が真っ当だって証拠だから親父の事を嫌いになるんじゃねぇぞ」そう言って僕の頭を撫でてくれた。
理由は分からないが叔父さんに撫でられると安心する。それは姉さんも近所の子供たちもそう言っていた。でも、叔父さんは周りの大人たちからはあまりよく思われていなかった。
叔父さんが参加した第1次レズバトル戦争の争点は「レズバトル奴隷制度の復活」という点だった。叔父さんが言うには「お前の父さんのそのまた父さんが生まれた頃位に廃止された制度」だって僕に教えてくれた。それも学校で習ったが授業で習った事は叔父さんが僕に教えてくれた事とは大きく違っていて、叔父さんたちが悪いっていう話になっていた。
叔父さんにそのことを言うと少し悲しそうな顔をして「負けちまったら仕方ねぇ、どれだけ正論振りかざそうが勝った方が正しいって事になる。だから変わるしかない、タカシが叔父さんの事を嫌いになるのも仕方ないのかもしれねぇな」
兄貴は本当に優秀な人だったって、叔父さんの葬儀で喪主を務めた親父が泣きながら言っていた。
「あんな事は人間としては良くない、望んでも居ない人同士を無理矢理戦わせるなんて人の道理として間違っているって。だから俺たちは立ち上がったんだ」って、叔父さん達はレズバトル奴隷制度を廃止する為に立ち上がって国と戦って負けた。それは教科書にも載っている事なのだが、叔父さんの言葉を書き記した僕の日記帳にはとてもそうとは思えない言葉も多く書かれていた。まるで「レズバトル奴隷制度」を推奨するような言葉も有る。
だから僕は叔父さんがどんな人だったのか知りたかった。仕事をクビになり、人生を投げ捨てようとしたときに叔父さんの言葉を思い出した。「ヒデ、お前が人生を歩んでいく内にはどうしたって辛い目に会う事が有る。死にたくなる時も有るし、人を信じられなくなる時も有る。そんな時にはお前が生きていて良いって事が分かる魔法の言葉を自分の中で作るんだ」
ビルの屋上から身を投げ出そうとした時に叔父さんのその言葉を思い出した。僕の魔法の言葉ってなんだっけ?日記帳に自分の魔法の言葉を書いたのを思い出して急いで家に帰って押し入れから日記帳を引き出して開く。
日記帳の最初のページに「魔法の言葉」と赤で書いて花丸がしてある。僕が女の子に喧嘩で負けた時に叔父さんが言ってくれた言葉だ。
「ヒデ、知ってるか?女同士がイカせ合う時の睨み合いってチンコに来るんだぜ」
この言葉を聞いた時に、子供心にそのシチュエーションを実際に見る前に死ぬわけにはいかない。そう思った。
笑われるかもしれないが僕を救ってくれた魔法の言葉だ。叔父さんが死んで一カ月が経った、僕は人生を再スタートする前に僕の人生を支えてくれた叔父さんがどういう人なのか?どういう人生を歩んできたのか知りたくなくなった。それを知ることが出来たら僕はまた人生をもう一度、今度は力強く歩んでいけるはずだと信じて……。
以下、日記帳からおじさんの言葉を抜粋。
今日ブログで取り上げる作品の一コマ。
— karimi@少し回復 (@karimi46709482) July 12, 2019
お互いの視線に注目してもらいたい。
ブログにこういったgifを上げられないか模索中である。 pic.twitter.com/qKhnSZidNB
叔父さん「ヒデ、覚えておけ。女同士が笑い終わりに一瞬で真顔の睨み合いになる瞬間こそがその女の本性だ。イチャラブレズのように見えても、本音は目で分かる。知っておいた方が良いぞ」
そう言って叔父さんは僕のノートに色々と書き込んでくれた。
このノートは宝物だ。
ノートの中身はコチラ
激渋オッサンがタバコ吸うの好き。
— karimi@少し回復 (@karimi46709482) August 3, 2019
「坊主、レズバトルはなぁ女同士がタバコ吸いながら無表情で感じてるのを我慢しながら指先手マンバトルする。そんなんでいいんだよ」
オッサン。
染みるぜぇ……。
叔父さんの友達のヒロさんが僕に教えてくれた。ヒロさんは僕の事を「坊主」って呼んでくれた髭が渋くてカッコイイ人だった。叔父さんがなくなる3年前くらいに肝臓の病気で亡くなった。あの時のデクさんや叔父さんが人目を憚らず泣いていたのを今でも思い出すことが出来る。
おじさん「坊主、相互挿入のイカせ合いって奴がふたなりバトルファックには有るんだぜ」
— karimi@少し回復 (@karimi46709482) August 4, 2019
おじさんはそう言って僕の頭を優しくなでてくれた。おじさんに撫でられると何故か安心した気分になった。
おじさんが居なくなってからも僕は相互挿入の事が頭から離れなくなった。https://t.co/WBbMP4xEAi
デクさんにふたなりバトルファックを教えたのは叔父さんらしい。
それも僕が成人式を終えて、親父もお袋も仕事で誰も祝ってくれない時に叔父さんが連れて行ってくれた居酒屋でデクさんが僕に耳打ちをしながら教えてくれた。
おじさんは色んな事を知っていた。
— karimi@少し回復 (@karimi46709482) August 5, 2019
読書家だったんだろう。
「おじさん、今度はどんな本読んでいるの?」
「おねロリ相撲って本だ」
「何それ?」
「まだまだ勉強が足りねぇな」
おじさんはそう言って僕の頭を撫でた。
物知りおじさんに憧れて僕も本を読むようになった。https://t.co/p5rZNrVC2f
叔父さんは色んな頃を知っていた。叔父さんに教えてもらった次の日に僕は図書館でおねロリ相撲の本を借りたんだ。
喧嘩レズキス好き。 pic.twitter.com/ZoYvSj12sF
— karimi@少し回復 (@karimi46709482) August 4, 2019
喧嘩レズキスについても教えてくれたのは叔父さんだった。姉さんと従姉妹のヒカリちゃんの仲が悪くて叔父さんに相談した時に教えてくれた。
その時もノートに書いて色々教えてくれたのは日記帳に叔父さんの字が書いてあることから、その時の事を昨日のように思い出すことが出来る。
ノートの中身はコチラ
叔父さんとの思い出はまだまだ一杯ある。
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